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大野さんのバカ

第4章 4


Satoshi side

俺の首に腕を回して
好き,愛してる,と何度も囁く

それは縋っているようにも見えて

自分がもっと気持ちを伝えていれば…
とでも思っているのかな

智「好きだよ,和也,愛してる
和也の気持ちもちゃんと伝わってるよ…」

もう迷わないから,と伝わるように
背中に回す腕の力をぎゅっと強める

俺が何度謝ろうと後悔が消えないのと同じで

多分和也もずっと後悔するんだろう

でも愛が伝わってなかった,とかじゃない

俺が見ないようにしてきたモノだから
どれだけ伝えられようとも
本心には多分気付けなかった

例えばあの頃の俺に
大丈夫だよ,と
気持ちを伝えてごらん,と言っても
無理だと突き返されるだけ

でももう過ぎ去ったコトで

これを和也に話しても
それでも俺が伝えてたら…の後悔は
多分拭いきれない

だから愛の言葉を囁いてただ抱き締める

和「好き…愛してる…智,傍にいるから…」

智「うん…大好きだよ,ずっと一緒にいよう…」

和「すきっ…ん…んぅ…っ…んん…」

優しく唇を重ねて
酸素を取り込もうと薄く開いたトコロに
舌を割り込ませる

和「んっ…ぁ…んーっ…んんっ…」

静かな部屋に響く水音

暫く立ったまま舌を絡ませあっていた
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