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大野さんのバカ

第4章 4


Satoshi side

和「…好き…だから…」

小さく呟いて涙を零す和也

この家は和也にも嫌な場所なんだよな
と改めて思う

返事の代わりに零れ落ちる涙を拭ってあげる

軽快な音と共にエレベーターが開いて

玄関には入ったのに
靴を脱がずにそこで立ち止まってる和也に

智「和也,好きだよ
今もこれから先も俺にはもうお前だけだから」

沢山の謝罪と愛を込めて抱き締めて

和「んっ…ふ,ぁ…ん…んん…」

啄むようなキスを繰り返す

唇を離して

智「…おかえり。…中,入ろう?」

と言えば

今度は靴を脱いで

和「…ただいま」

と,部屋にあがってくれた

和也が手に持ってたビニール袋を受け取って

買ったものを冷蔵庫に片付けに行って

和也が最初にこの部屋に来た日は迷ったけど

今日は迷わずにビールとグラスを2つ用意する

つまみも少しずつ数種類皿に盛ってテーブルに運ぶ

ゲームでもしてるのかと思ってた和也は

黙って部屋の中央に立っていて

部屋を見渡していた

持ってきたモノをテーブルに置いて

智「家具,買い換えようか?」

後ろから抱き締めながら聞くと

少し迷ったようにしたあと

緩く首を左右に振った

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