第4章 4
Kazunari side
思ったより平和な幕開けで
ホッとした
特に混乱もなく
たまに…ホントにたまに…
智の団扇と共に
アホみたいな団扇もあった
でも,そんなの関係ない
睨む必要すらない
無視すればいい
ステージに立つときは
とにかく集中して
自分のパフォーマンスに専念して
それでも,裏に入るたびに
智の顔を確認する
そのたびに「大丈夫」って笑うのを見てホッとした
智を確認してるんじゃなくて
俺が確認されてるみたいだ…
翔「気張りすぎてない?」
出番のタイミングを待つ間
翔くんがポンと肩を叩いた
雅「ニノ,行くよっ」
相葉さんはいつもみたいに笑ってる
反対側の出ハケ口で潤くんと智が手を振ってた
いつも通り…って思ってる俺が
一番空回ってたかも…
でもそんな俺を見てくれてる仲間もいる
幸せだね,智
やっぱり嵐って場所が一番大切
ココが俺達の居場所だから
映像の終わりの音楽が流れてイントロが始まる
それに合わせて俺達はステージに上がった
和「まだまだ,いくぞ!!宮城ー!」