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大野さんのバカ

第4章 4


Satoshi side

控え室に戻ろうとした時
物陰に隠れた和也の姿を見つけて

安心感に包まれて緊張が解れていく


本番開始まであと少し

控え室のドアを開けると

潤「お疲れっすー」

雅「おかえりー」

翔くんは優しい笑顔を向けてくれて

居場所に戻ってこれた感じ

心が温かくなる


「スタンバイお願いしまーす」

その声で舞台裏まで向かう

お客さんは来てくれているだろうか
俺の団扇なんてないんじゃないか

いろんな不安が渦巻く中

円陣を組んで松潤の掛け声で本番が始まった


ステージに出ればいつも通り
沢山の歓声が迎えてくれた

俺の団扇を持ってくれてる人も沢山いて

それだけで涙が出そうになる

最近はなかった空席も数個あるし
やっぱり見たくないコトが書かれた団扇も
いくつかチラホラと見える

でもそれも俺がしてしまったコトへの
当然の反応だから

今できるコトは
この宮城までわざわざ足を運んでくれた
ファンのみんなを
楽しませるコトだけだと

精一杯楽しもうと思ったら

いつの間にか自然に笑えていて

智「宮城調子はどうだ!
上の方ーっ調子はどうだ!
下の方ーっ調子はどうなんだ!?
いくぞー!宮城ー!
最後までその調子でよろしくぅ!」

コンサート初日が始まった
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