第3章 3
Satoshi side
溢れる涙を吸い取るようにしていた唇が
少しずつ下に下がってきて
唇が柔らかく重なった
柔らかかった口付けは深くなって
智「んっ…ふ,ぁ…んっ…ん…」
舌が絡み合う
そのまま体重をかけられて
ベッドの上に押し倒される
見上げた和也の瞳には熱が灯っていて
和「…っ,はぁっ…さと,しっ…ん,ぁ…」
甘い吐息を零しながら俺の名前を呼ぶ
その声に煽られて
俺の躰にも熱が流れ込んでくる
和也の後頭部を支えながら起き上がって
体勢を入れ替える
バスローブの合わせから手を差し込んで
露になった上半身
首筋,鎖骨
そしてもうぷくりと勃ちあがってる胸の尖りに
舌を這わす
和「あっ…ん,ぁっ…あ…」
片方を舌先で擽りながら
もう片方は指先で摘まむ
ピクピクと跳ね上がる躰と
部屋に響く甘い声が愛おしい
自身のバスローブも脱ぎ捨てて
お互い産まれたままの姿で
キツく抱きしめあう
伝わる和也の温かい体温すらも愛おしくて仕方ない
智「和也…好きだ…愛してる」
しっかり言葉にすれば
和「愛してるよ,智」
同じように愛の言葉が返ってくる
すれ違い続けた時間の分だけ
伝え合うように
何度も愛を伝えて
体温を伝えあった