第1章 A HAPPY NEW YEAR
< 雅紀 >
雅「よっしゃー!!年越し蕎麦っ作るぞー!!」
翔「おーし!!まかしとけっ!!」
気合を入れる俺と,同じテンションでねぎを振り回す翔兄ぃ…
潤「ダメっ絶対!!」
和「はい,我々やりますから,翔兄ぃは…あちらへ…」
智「翔くん,こっちこっち」
全員に…やんわりと…
でも力強く台所から追い出されて
翔兄ぃはコタツの中でゴロンとふて寝した
翔「なんだよー…俺だって蕎麦くらい作れるし…」
智「よしよし…」
ブツブツ言う声が台所まで聞こえる
和「万能ねぎ持って『韮って必要?』って聞いてくる人に任せたくないよ…」
珍しく,和まで率先して家事に加わってる
そんなに翔兄ぃの蕎麦食べたくなかったのかな…?
思わず顔が緩むと
和「何笑ってんだよーっ」
文句を言いながら,可愛く睨んできた
雅「和は可愛いね」
和「可愛くないしっ」
潤「ねぇ,いーから手を動かして…」
一番末っ子の潤に窘められるのは…いつものこと
雅「あ,はいはい…潤,ごめんね?」
ちゅっと左頬にキスをした
和「可愛いのは潤くんでしょ?」
ちゅっ…和は潤の右頬に…
潤「っ…なっ,もぉ!!邪魔すんなら兄ぃたちも出てけ!!」
真っ赤な顔をして怒る潤が…やっぱり一番可愛いかった