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5色のソラ

第4章 PRESENT OF HEART


チャコ6ー②「いつもありがとう」

<和也>

勤労感謝の日は…

和「…あ…11月だっ!!」

翔「はい,和也くん正解」

そうだ…11月23日だよっ

潤「え?そーなの?冗談じゃないの?」

翔「潤…おまえ…勉強しなおせ」

俺…知ってたはずなのに…
なんで気づかなかったんだろう…

雅「嘘でしょーー?嘘と言って…」

まーにぃは布団に突っ伏して
バタバタし始めた

翔「雅紀は大学入り直すか…」

雅「そんなの入試にないもん~」

翔「一般常識だっ」

智「おいらわかんないけど生きて来れた」

翔「そーゆー問題じゃないのっ」

せっかく…
にぃ達に喜んでもらいたかったのに…

和「誰だよっ!勤労感謝の日だって言いだしたのっ」

雅「カズじゃない?ちょうどいいねって…」

和「違っ…まーにぃだろっ!!」

翔「喧嘩すんなっ…皆わかんなかったんだから」

和「だって…」

俺…知ってたのに…

智「敬老の日でもいーじゃん…年長者を敬う日だろ?俺…年長者~」

智にぃの優しい声が
トゲトゲした空気を柔らかくしてくれた

雅「さと爺ちゃんっ」

潤「そだね…智にぃ,お爺ちゃんみたいなもんだしっ」

智「オイこら…」

潤「へへっ…」

2人はもう開き直ってるけど
俺はそんな簡単に切り替えられない…

和「あー…もー…最悪っ」

翔「カズ…おいで?拗ねんなよ…」

翔にぃに抱きしめられたら
少しだけズキズキが収まった

潤「あ…ずるーい…」

翔「潤もおいで」

翔にぃが潤くんを引き寄せて
俺と一緒に抱きしめてくれる

智「雅紀も」

雅「ふふふっ」

まーにぃも智にぃに抱きしめられて…

和「ん…あっ…ぁっ…翔に…ぃっ」

潤「あんんっ…」

雅「あっ…智にぃっ…今日は俺たちがすんのにっ」

気付いたら
また…にぃ達に組み敷かれていた

翔「もう十分だよ…ね?智くん?」

和「あっ,んっ…それじゃ…いつもと一緒っ…」

勤労感謝だろうが敬老の日だろうが
にぃ達に感謝を伝えたいのは本当の気持ち

でも…にぃ達は優しく笑いかけてくる

智「いーんだよ…一緒で…」

その瞳に見つめられるだけで
安心できるし
何も不安がなくなっていく

翔「いつもありがとう」

一番伝えたい言葉は
みんな一緒

今までも
そう…これからも…ずっと


【PRESENT OF HEART 終】
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