第4章 PRESENT OF HEART
ちろ①-1 「にぃたちには内緒!」
<翔>
祝日で国民の休日な今日
せっかく久しぶりに
朝から兄弟みんな家にいるのに
潤と和と雅紀は
三人で朝からべったりとくっついて
なにやらコソコソとしてる
智「ふふ…翔くん気になるの?」
ソファでそれを眺めてた俺に
智くんがコーヒーを渡してくれた
翔「ありがと…そりゃ気になるよ,朝からずっとだよ?」
智「まぁね~…何やってんだろね?」
隣に座った智くんが
ふにゃりと笑って弟たちに視線を遣った
翔「やっぱりちょっと見てくる!ほら…もしかしたら良からぬ相談かもしれないし?」
そう言い訳のように口にしながら
多少ベタベタしてる弟たちに妬く気持ちも持ちながら
立ち上がって部屋の隅でヒソヒソやってるところに向かった
翔「お前らさっきから何やってんの?」
潤の後ろから
輪の中心を覗き込むように声をかけると
一斉に三人の肩がビクッと跳ねる
潤「ぉわっ…翔にぃっ…ちょ,あっち行ってて…っ」
素早く反応した潤が真ん中にあったメモらしきものをさっと隠した
雅「ほら翔にぃはゆっくりしてて?せっかくの休みなんだから…」
雅紀には肩を掴まれてぐいぐいと押されて
智くんと座っていたソファに戻された