第3章 CARNIVAL NIGHT
チャコ③-2 「夏の夜の祭」
<智>
木にしがみ付いて俺を受け入れる翔くんを
後ろから掻き乱す
翔「ぁぁっ…智く…んんっ…」
もう花火はとっくに始まって…
木の陰からぴかぴかと翔くんをライトアップしてる
本当は…
せっかくの休みだし
可愛い弟たちを家で独り占めしていたいくらいだ
一緒に住んでいるとはいえ
生活ペースが違うから
翔くんが就職してからは
あんまり家での時間は少なかったから…
智「っ…はぁっ…翔は…休み中外出禁止…っ…」
思わず腰を握る手に力が籠る
翔「あっ…えっ……さと…くんっ…んぁぁっ…」
奥を抉ると翔くんのナカが
ギュッと俺を搾る
智「っ…はぁ…遊び歩いて…そんな不良に育てた覚え…ないっ」
翔くんとは1個差で
昔から翔くんの方がしっかり者だから
どっちかと言ったら俺の方が
翔くんに育てられたような気がするけど…
でも…おいら,おにぃちゃんだもん…
翔「んぁぁっ…ちがっ…待っ…さとにぃっ…」
智「口答えすんなっ」
ナカを抉られながらも
身を捩って俺を振り返る
その瞳から雫が零れて
花火にキラリと反射した
伸ばされた手を掴んで
繋がったまま翔くんの躰を反転させて
俺の方に向き直らせた
翔「ぁ…ん…はぁっ…さとにぃ…」
首に手がスルリと回って
引き寄せながら抱きしめてくれる
夜風に触れ合う
少し汗ばんだ肌が心地いい
翔「さとにぃ…あっ…んっ…大好き…」
耳元で響くように囁いた言葉
それと共に俺の背後で大輪の花が咲いた
少し遅れて,ドンっと腹の底に響く音が鳴る
ドクンと塊が翔くんのナカで脈打った
翔「ぁぁっ…さと…にぃ…っ…だめっ……ん,ぁあっ…」
少しの静寂の中
律動に伴う卑猥な水音と
高らかに響く翔くんの嬌声
遠くから聞こえる弟たちの戯れ…
ひゅー…っと花火の打ちあがる音に煽られて
「「あぁぁっ…」」
大きな音と共に二人の熱も咲き乱れた
荒い呼吸を整えながら…
ぎゅっと抱きしめ合った
夏の夜の祭
大輪の花はいつまでも俺達を照らしていた
まだ続く夏…
5人で過ごす夏の夜の夢
【CARNIVAL NIGHT 終】