第1章 A HAPPY NEW YEAR
〈 翔 〉
「「「あけましておめでとう」」」
湯気が立つお雑煮を前に
笑顔で新年の挨拶をする可愛い弟達
智「あけましておめでとう」
智くんが手作りしたらしい綺麗なポチ袋を
智「雅紀…かず…潤…」
それぞれの唇にキスをしながら渡していく
潤「ありがとっ!智兄ぃが作ったの!?すごいねこれ!」
その綺麗な袋を潤はキラキラと見つめて
和「ありがとうございます…お礼に…」
かずは耳を赤くしながら
智くんの頬にキスをした
翔「はい,これは俺から…今年もよろしく!」
俺のは店で買ったポチ袋だけど…
愛情はこもってるよ?
それを3人に優しくキスをしながら渡す
ふふっと嬉しそうに笑ったかずと潤が
「「ありがとう!」」
って両側から俺の頬にキスをくれた
雅「ありがと!もう俺大学生なのに…」
お礼を言いながらも
どこか申し訳なさそうな雅紀の頭を
翔「夢が叶ったらお前もこっち側な?」
くしゃくしゃと撫でると
雅「うん!智兄ぃ,翔兄ぃありがとう!」
満面の笑顔で
俺と智くん順番にキスを返してくれた
潤「お雑煮食べよ?お腹空いた!」
潤の言葉で雅紀もかずも
お年玉をポケットにしまって
みんなで箸を取った
「「いただきます!!」」
その挨拶と同時に
雅「んーーーっ!」
伸びる餅に苦戦してる雅紀の呻きが聞こえて
和「まーくん何やってんの…」
弟のかずに世話を焼かれてる
それを見て潤と智兄ぃが笑ってて…
俺も笑いが零れた
母さん,父さん
新年早々今年も我が家は笑顔に溢れているよ