第28章 みかん
(やっべ…早く部屋帰って抜かなきゃ…)
パンツがちょっと冷たい…
先走りが出てる。
ふと目をあげたら、カズヤがこちらを見ていた。
あっと思ったけどもう遅くて。
目が合ってしまった。
でもカズヤは騒ぎ立てなくて。
荒い息を整えながら、にこっと笑った。
ニノはまだ、カズヤに覆いかぶさっててこちらには気づいていない。
カズヤの口が動いた。
(見てて)
喋れなかった時期があったから、すぐわかった。
何を見るんだ?
もう、ごちそうさまだぞ?
カズヤはにやっと笑った。
そのまま腹が汚れてるのも構わず、ニノを起こすと押し倒した。
「にーの…欲しいの…」
「え?」
「俺、にーのに挿れたい」
「ええ!?ちょっ…ちょっと待て!」
「お兄さんたちはよくて、俺はだめなの?」
「や、いやっ…だめじゃないけど…」
「俺もにーのが欲しいよ…」
カズヤは、ギンギンに勃っていた。
若い…
すげぇ…
カズヤはローションを手にとった。
まだぐったりしてるニノの足の間に割って入ると、その指を素早く後ろの口に当てた。