第25章 ベルフラワー scene2
大野さんの口から、小さい喘ぎが聞こえると、更に高まる。
もう挿れて欲しくて。
舐めながら、俺の腰が動く。
「潤…腰、動いてる」
そう言われて顔が赤くなる。
口の中の大野さんが大きくなる。
それを合図に、俺は顔を離す。
大野さんに跨ると、大野さんをあてがって静かに腰を落とす。
「潤っ…!」
大野さんがびっくりして叫ぶ。
「大野さん…気持ち…いい…」
根本まで入ると動けなかった。
「バカ…無理するなよ…」
そう言って俺の肩に手をかけた。
そのまま俺を押し倒すと、また体勢を入れ替えられた。
「まだあの体位痛いんだろ?」
覚えててくれたんだ…
俺は小さく頷くと、大野さんの胸に顔を埋めた。
嬉しい。嬉しい。
大野さんが俺のこと考えてくれてるのが嬉しい。
そんな俺の髪にくちづけして、大野さんはゆっくりと動き出した。
「潤…愛してるよ…」
「うん…愛してる…」
ぎゅっと抱きつくと、大野さんも抱きしめてくれる。
密着したまま、大野さんが腰を動かす。
「お前は俺だけのものだからな…」
「智…俺だけのものだからね…」
「うん…潤…」
「嬉しいよ…智…」