第3章 きみどりscene2
キスの雨の中、かずの左手が俺の股間へ動く。
すっとバスローブを開き、俺を掴む。
「っ…かず…まだ…」
「これに…」
掠れた声だった。
「これに、ローション塗って、俺の中に入れるの」
かずが俺を見る。
扇情的な目だった。
その黒い瞳を食べたくて、俺はまぶたにキスをする。
「わかった」
「その前に、俺の…後ろに…」
今度は左手で俺の手を掴むと、自分のお尻の方へ回した。
「ここ…に…」
語尾が消え入りそうだった。
「うん…ごめんね。教えて…?かず」
「俺も聞いたことあるだけだから、詳しく言えないんだけど…」
「うん」
「ここね、指にローションつけて…」
恥ずかしくて堪らないのか、ぎゅっと目を閉じた。
「ほぐすの。智を入れやすいように」
「うん…うん…」
「たっぷり時間をかけないと、切れちゃうから……やさしく、ね?」
「わかったよ…」
そういうと、俺の首に腕を巻き付けてキスをしてきた。
「それだけでいいの?」
「時間かけてやらないと、裂けちゃったりするらしいから、ゆっくり、入れて?」
「わかった。ゆっくりとね」
そう言いながら、俺はかずのバスローブの紐を解いて、裸にした。
かずも俺のバスローブの紐を解いた。
俺の肩から腕に手を這わせて、ゆっくりとバスローブを脱がす。
「きつかったら言ってね?すぐやめるから」
「うん」
消え入りそうな声だった。
「でも、欲しいから。智が」
はっきりとした声。
「だから、大丈夫」
堪らない…
なんでそう、俺を煽るのがうまいんだ。
俺とかずは裸でぎゅっと抱き合った。
お互いのモノが太ももに当たってるけど、そんなのもう気にならない。
その熱が愛おしい。
俺を思って猛っているそれが愛おしい。
俺はかずの全身にキスをした。
もちろん、俺を思って雫を垂らしているそれにも。