第18章 ミントscene1
そのまま俺達は抱き合って眠った。
俺は二度と和也がさらわれないよう、ぎゅっと抱きしめて眠りに落ちた。
目が覚めると夕方になっていた。
ずいぶん長い間寝た。
和也はまだ泥のように眠ってる。
当たり前か…あんな薬使ったんだから。
身体がいつも以上にドロドロだった。
和也の後ろの口を洗うのも忘れてた。
お腹が痛くなるだろうな…
悪いことをした。
俺は風呂の準備をするため寝室をでた。
お湯を張って戻ってくると和也が俺を呼ぶ声がする。
「和也?」
寝室へ行くと、力なく上体を起こした和也がいた。
「どうしたの?」
「さと…だっこ」
和也は指を咥えてだっこをせがむ。
「わかったよ」
俺は和也を抱きしめて、膝に乗せると向かい合わせに抱きしめた。
「どうしたの?甘えん坊だね」
「おなか痛いの…」
「そうだよな…ごめん」
「ううん…気持よかった」
「薬、抜けた?」
「うん…多分…」
「ごめんね。勝手にして」
「ううん…いいの…智が一生懸命してくれたのがわかったから…」
「…ばか…」
「うん…ごめんね…」