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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第12章 オセロscene1


潤が俺をじっと見つめてる。


俺も顔をあげて潤を見つめ返した。


「さっき…」


「え?」


「さっき、言ってたことほんとだよな?」


「いつ?」


「だから、さっき」


「うん?」


「俺に好きだって言ったろ?」


「あ、うん」


「あれはホント?」


「ばっ、バカ、本当に決まってんだろ!?」


「ほんと?」


また真っ赤になってそっぽを向く。


「ほんとだよ…」


潤が泣きそうな顔をしている。


なんだか俺も泣きそうになる。


「好きだと思ったから、そう言ったんだよ」


「俺も、だよ」


「うん」


「だから…ずっと一緒にいろよ」


「うん」


「約束だぞ?」


「うん」


ポロリと潤の目から涙が零れた。


俺の目からも一粒零れた。


潤と一緒にいるようになって、流したことのない涙だった。


孤独を感じることはない。


お互いに満たされている。


だから涙は出なくなってた。


身体から始まった関係だったけど、お互いに心が出来上がってからは、なんにも不満はなかった。


もう潤から離れられない。


「雅紀?」


「うん?」


「好きだよ」


「うん…俺も」


俺は潤に歩み寄って、ぎゅっと抱きしめた。


潤も抱きしめ返す。


「もう離さないよ」


「俺も離さないよ」




俺達は、最高のパートナーを手に入れた。



【END】


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