第12章 オセロscene1
「俺っ、無理だからっ…」
「へ~…じゃあ、コレ何?」
潤は立ち上がると、俺の傍に立つ。
いきなり股間を踏みつけた。
「あうっ…」
潤の足が、俺の分身を弄る。
「や、やめっ…」
正直、感じてしまった。
だって、他人に触られるの久しぶりで。
「勃ってるじゃん」
「やっ…これはっ…」
「雅紀、男もいけるんじゃん?」
「ちがう!最近ヤってないから…」
「へー…」
そういうと潤は、舌を出して自分の唇をべろっと舐めた。
「じゃあ、俺とヤろうよ?」
「や、やだ!」
「雅紀は友達だから、なるべく優しくするから」
「そういう問題じゃないだろ!」
「同じ変態同士、仲良くしようぜ?」
変態同士……
そうか…変態同士か…
潤のそのワードは俺の中の変態を呼び起こさせた。
「…交換条件がある」
「え?」
まさか俺がこんなこと言い出すと思ってなかったのか、潤の声が裏返った。
「俺のことヤってもいいから…」
潤の顔にあからさまな喜びが広がる。
「そのかわり、俺にもヤらせろ」
「……え?」
「お前のケツ掘らせろって言ってんだよ」
「……や、ちょっと何言ってるかわかんないっす…」
「てめー潤、逃げんなよ!」
「だって…」