• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第12章 オセロscene1


「えーっと…」


俺達は、なんとも言えない沈黙に包まれた。


「いや、あの、ちょっとだけ興味あってさ」


「へ、へぇ~」


嘘だ。


実は俺は拘束プレイには10代のころから興味があって。


そのせいで、振られ続けているのだ。


タオルでちょっと手首縛るくらいじゃなくて、結構本格的だから…


アイドルの俺しかしらない女の子は、速攻逃げ出していった。


イメージとはかけ離れてるんだと。


しらねーよ。


性癖なんて人それぞれだろ…


最初のうちは面白がって付き合ってくれる子もいるけど、本格的になると逃げる。


かと言って、最初からそういうプレイしたがる子は嫌で。


白いものを染めるのが好きで…


うん。思いっきり変態だな。


わかってる。


自分でもわかってるんだ。


でも俺は人よりも性欲が強い質らしく。


暴走したら我慢が効かないんだ。


そんなこんなで、良いパートナーにも恵まれず。


俺は日照り状態がずっと続いていた。




そんな自分回想に浸っていると、潤がなにやらもそもそしている。


「なにしてんの?」


くるっと振り返った潤の手にしているものをみたら、ジュート縄だった。


そう、緊縛につかう麻縄だ。

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp