第12章 オセロscene1
街なかで待ち合わせをするなんて、危険なことよくするよ。
でも。
これも俺たちの趣味の一環で。
でも俺だったらこんなこと考えつかない。
バレた時のこと考えたら…
でもやっぱり潤は違う。
あいつのヒリヒリ半端ない。
そりゃ、普通の待ち合わせならいいよ?
でもね。
これは普通じゃないんだ。
だって、俺の腰には。
貞操帯が付いている。
「相葉さーん、おまたせ」
「遅いよ…」
拗ねた顔をすると、潤はにやっと笑った。
「待ちくたびれた?」
「もう…待ったよ…」
「だって、こんなのが好きなんでしょ?」
潤が耳元に口を寄せて囁く。
「やっ、やだっ…」
思わず耳を覆って飛び退く。
潤はまたにやりと笑う。
ほんっと、危ない。
こんな街なかでイったらどうしてくれるんだ。
ドラマの撮影が終わって、俺は4日オフを貰った。
初日に潤が家に来て、これを問答無用で付けていった。
それから3日、なんにもできずに悶々とした。
やっと今日になって、潤が外してやると連絡してきた。
オフは潰れた…
貞操帯は、ちゃんと排泄ができるタイプで、そこは安心したが。
こんなものつけて外出なんかできるわけない。
潤のばかやろう…