第11章 アップル・グリーンscene1-2
腔内を味わい尽くして、唇を離す。
もっと甘いものはないかと、相葉さんの顔を見つめる。
泣きそうな顔になって、俺に向かって両腕を伸ばしてくる。
俺はそれを受け止め、優しく抱きしめてやる。
「…ニノぉ…」
相葉さんが、ぎゅっと抱きついてくる。
体温が愛おしい。
「なあに?」
「俺、ニノが好きだぁ…」
「うん。わかってるよ?」
今更何いってんの?
みんな知ってるよ?
俺も。
小さく震えだしたから、髪の毛を撫でてやる。
もう、我慢ができなくなった。
「俺、相葉さんを食べてもいい?」
抱きしめたまま言う。
今更断られてもやめないけど。
相葉さんがびっくりして、俺の顔を見てくる。
「食べちゃうよ?」
そう言って、俺はソファに横になる相葉さんに跨った。
もう、止まらなかった。
めちゃくちゃにキスした。
甘い口の中は、さっきよりも甘くなってて。
俺はクラクラした。
ずっと閉じ込めてた欲を檻からだすと、相葉さんの身体を気遣う余裕なく。
めちゃくちゃなキスを繰り返した。