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カラフルⅠ【気象系BL小説】
第2章 ワインレッドscene1
正にこれぞ梅雨ってカンジの1週間だった。
土曜日を迎えても、ジメジメとした気候が続き、俺の気分はマックスに落ち込んでいた。
雨が嫌い。
それもこの時期の雨。
スタッフの運転する車に揺られながら、取材先への道のりの車窓をぼんやりと眺める。
今日はキャスターとしての仕事。
こんな気分の俺をフォローしてくれる、いつもの奴らはいない。
気合い入れていかないと。
缶コーヒーを飲み干し、両手で顔をバシンと叩く。
櫻井翔、参ります。
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