第1章 きみどり scene1
二宮和也、色々と疲れていたんだと思う。
去年からずっと続いている、大御所や実力者相手の撮影がプレッシャーになってたのかも。
最近、俺は眠れなくなってた。
台本を読んでると、だんだんと眠気がこなくなってきた。
徐々に溜まる疲労。
でも待ってはくれない撮影。
嵐としての仕事も一人でいくことが増えた。
ロケも多くて、あまり気が休まらない。
みんなには目の下にクマができてるって心配されて、気を使われて。
なんだか情けないなとため息が出る。
今日こそはぐっすりと眠ってやる。
そう心に誓って収録に臨んだ。