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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第7章 ベルフラワーscene1


そんな大野さんの姿をみてたら、とても幸せな気分になって。

「大野さん…」

「ん?」

笑いすぎて涙がでたのか、目尻を抑えてる。

「大好きだよ」

いつも大野さんから言ってもらってるから、俺から言ってみた。

「潤…」

そういうと、大野さんは俺の左手をとって、ぎゅっと握った。

「俺もだよ。潤」

暫くそのまま、その手のあったかさを感じていた。

「潤、今日もありがとな。つきあってくれて」

「うん。俺も嬉しかった」

「え?」

「大野さんの思い出、聞かせてくれたし。観測ドーム、凄かったし」

「よかった。潤がそういってくれて」

「なんか、俺も大野さんの思い出の一部になれた?って感じ?」

笑いながらそういうと、大野さんは真顔になった。

「ちがうよ」

「え?」

「潤を思い出なんかにしないよ」

「え…」

「俺と一緒に、生きていくんだから」

そう言った笑顔が、あんまり綺麗で。

思わず俺は、見惚れてしまって。

「こら、前みろ」

大野さんに言われるまで、よそ見してて。

前をみたら、大野さんの言ってくれた言葉の意味がわかって。

そしたら顔が赤くなって。

ちょっぴり涙も出てきて。

困ってたら、大野さんが横から涙を拭いてくれて。

「すぐ泣く…」

笑いながらそう言った。

「泣かすようなこというからだろ!?」

悔しいから、逆ギレしてみた。

「あー。そういう生意気な態度とる?」

「なんだよ。なんか文句ある?」

「ふーん?」






あんまり普段やらないことは、しないほうがいい。

俺は大野さんのマンションに着くと、腰が立たなくなるまで攻められた。

俺は逆ギレしたことを凄く後悔した…


朝、目が覚めると、ひどい格好のまま寝てて。

でも、なんだか心の中は凄く満たされてて。

寝てる大野さんの横顔をみながら、俺はまた眠りについた。


おやすみ、大野さん。

目が覚めたら、キスしてね?


【END】
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