第30章 マロンscene2+green
◆green side
そいつの身体がビクビク跳ねだした。
「ああっ…もう…雅紀っ…俺っ…」
「ああ…かわいい…出して?いいよ…」
「…そんなこと言わないで…」
「かわいいよ…かわいい…」
「…っあぁ…」
そいつは涙を零した。
アイツにいつも言われてるんだろ?
俺にも言わせろよ。
「かわいい…もっと泣いて…?俺に見せて…?」
「ん…み、ないで…」
俺は腰を打ちつけた。
何度も何度も打ち付けると、そいつの身体はビクビクが大きくなって、背中が撓った。
「ああっ…雅紀っ…イクっ…」
「んっ…俺もっ…」
俺の手の中で、そいつは弾けた。
俺もそいつの中で思い切り放ってやった。
足がブルブル震えてる。
俺の首に手を回して、そいつは快感の余韻に浸ってる。
そっと乳首を舐めた。
「あぁ…」
仰け反る首筋を舐めた。
唇に少し力を入れた。
「ああっ…だめっ…」
少し吸った。
ほんのりと赤くなる。
「大丈夫…つけてないから…」
「雅紀…」
ぎゅっと抱きしめられた。
「ごめん…」
そいつは謝った。
謝るから、また犯してやった。
なにも考えたくなかったから。