第29章 ラズベリーscene4
「あっにぃっ…なんでそんなとこ座ってんの!?」
相葉ちゃんが犬みたいな目でこっちを見てる。
キューンキューンって声が聞こえてきそうだ。
「まー、こっちこいよ…」
「いいの…?」
「いいから、こいって」
そういうと相葉ちゃんは松にぃの隣にちょこっと座った。
いつもの相葉ちゃんからは全く想像できないくらいかわいい。
「なんだよ…いつもみたいにここに座ればいいじゃん」
「だっ…だって、ここリーダーんちだもんっ…」
いつもは松にぃの膝の上にいるのか…
想像してなんか恥ずかしくなった。
ニノと松潤をみたら、寝ていた。
倒れたニノの上に、松潤が覆いかぶさるようにして寝ている。
相葉ちゃんは松にぃにひっぱられて、結局膝の上に座らされた。
「はっ…恥ずかしいよ、にぃ…」
「かわいいやつ…」
は、恥ずかしいからどっかいってやってくれや…
翔ちゃんをみたら、やっぱり顔を真っ赤にしてて。
しょうがないから二人で寝たふりしてやった。
そのうち、松にぃと相葉ちゃんも眠ってしまった。
翔ちゃんに凭れ掛かると、いつもの香水の匂いがして。
俺は本当に眠りに引き込まれていった。
とっても幸せだった。