第29章 ラズベリーscene4
皆が飲んで騒いでる姿を、俺と翔ちゃんは壁に凭れて見ていた。
いい風景だなぁ…
いつの間にか翔ちゃんが俺の手を握っていた。
「智くん…またがんばろうね」
「うん…翔…愛してるよ」
翔ちゃんは真っ赤になった。
「あーっ!そこいちゃいちゃしないのっ!」
ニノが真っ赤な顔をして、俺たちに絡みだした。
「や、別にいちゃいちゃはしてないだろ…」
「この手がスケベ!スケベ!」
「やめろお!」
俺はニノの座っている座布団をひっくりかえした。
「ちょっと…うちの和也になんてことすんだよ…」
松潤は目が据わっていた。
「潤…お前弱いんだから、そんなに飲むなよ…」
翔ちゃんが俺をかばいながら言う。
「だーれが弱いってぇ!?」
「はーいはいはい。潤…こっちこーい」
松にぃが助け舟を出してくれる。
後ろから松潤を羽交い締めにすると、ニノの上に放り出した。
「まったくコイツは酒癖わりーんだから…」
「あ、ありがとう、にぃ」
「おう。いいってことよ」
そう言って俺の隣にどかっと座った。
でかいから圧迫感が半端ない。