第29章 ラズベリーscene4
ゆっくりと根本まで入れると、翔ちゃんの中の熱が凄くて。
圧迫がいつも以上にあって。
すぐにでもイってしまいそうだった。
「ごめん…今日だめかも…」
「え…?」
「気持ちよすぎて、すぐイきそう…」
「智くん…」
「翔…」
キスをするとゆっくりと動き出した。
「ああああっ…智っ…智っ…」
翔ちゃんが俺の肩を引き寄せた。
ぎゅっと抱きしめられる。
「イって?俺の中に」
「う…もう…だめ…」
「たくさん出して…?」
「出すよ…もう…」
「いいよ…来て」
「あっ…あっ…翔っ…」
俺は果てた。
こんなすぐにイってしまうなんて初めてだった。
翔ちゃんに抱きしめられながら、目を瞑った。
「ごめん…俺…こんな早漏だっけ…」
「嬉しいよ…俺が気持ちよかったんでしょ?」
「うん…なんか中がすっごいよ?翔…」
そう言うとぎゅっとまた抱きしめてくれた。
「智が好きで堪んない…」
「俺も好きだよ…」
「…離さないでね…」
「うん…」
「俺も智くんを離さないから…」
「うん…」
俺は起き上がって翔ちゃんを見つめた。
目に涙が溜まっていた。