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【おそ松さん】六つ子のお姉様は女神様

第3章 女神様、見えるようになる


弟二人にジト目で睨みつけられ、カラ松は涙目になる。
その後ろでは、双子神が手を合わせて謝ってた。

騒ぎを聞きつけて、他の兄弟達も続々と屋根の上へやってくる。

チョロ松「うわぁ、何これ?! いつの間に……?」

一松「クソ松が抜け駆けしようと……!」

しかし、その言葉におそ松は首を横に振った。

おそ松「無理無理。カラ松に、そんな金あるわけ無いだろ? それに、ずっと俺らと一緒に居たんだぜ?」

そう言いつつ、おそ松が笑えば、トド松と一松も「確かに」と納得したようだ。
その様子を見て、双子神はほっと溜息をつく。

おそ松「で、カラ松。お前これどうしたんだ?」

話を振られたカラ松は、苦笑しながら目を泳がせた。

トド松「そういえば、カラ松兄さんこの前2回連続でファンタピーチで当たりクジ引いたよね?!」

おそ松「あー、あれの当選金?」

チョロ松「でも、それは銀行振込だから、母さん達が管理してるはずだけど」

そう、実はあの後カラ松は、無事200万をゲットしたのである。
でも、手に入れたのは松野家夫妻。
カラ松は一円も手に入れてない。

シャンス「やべ、余計なことしたな」

ヴィクトワール「申し訳ございません、マスター……」

見えないものが近くに居るという事は、非常に不便だ。

双子神は、しょんぼりしながら六つ子のやり取りを見守っていた。

カラ松「え、えーと。説明しても信じてもらえないから……」

一松「ハァ? さっさと説明しろよ!!」

一松に胸ぐらをつかまれ、涙目になるカラ松。
その後ろでは、双子神が涙目になり、手を取り合って震えていた。
神と言えど、戦争とは無縁の神、喧嘩や暴力にはめっぽう弱い。

カラ松「だ、だから、お前らには見えない存在だから、説明しても無駄なんだ!」

チョロ松「――もしかして、はた坊の時の……?」

カラ松「そう、それそれ!!」

すると、カラ松以外の5人は驚いたように目を見開く。

シャンス「俺、証拠としてケーキ取ってくるから。そう伝えて」

カラ松「え、えーと。証拠としてケーキを持ってくるそうだ」
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