第8章 第7章
「え、え……え!?光ちゃん!?」
「うん、少し落ち着こうね?」
私の顔とお腹を交互に見て、叫ぶさつき。
この様子をただただ、微笑みながら見てる黒子君。
……絶対、これが狙いだったな……
青峰君に伝える気、まんまんだよね。
さつきが言わないわけないよね。
「その、お腹……」
「……ちょっと、太ったんだよねー……」
「……そのごまかし方は、無理があるからね?光ちゃんも気づいてるでしょ?」
ですよね!
うん、わかってた。
「……予定日はいつなの?」
「……」
さつきに言えば、別れる前にできていた子だっていうのがすぐにわかる。
大輝と違ってバカじゃないしね!
……誤魔化す、か?
このお腹で妊娠初期っていうのは無理があるけど、双子とか言えば6ヶ月とかに誤魔化せないかな……
「予定日はーーーーーー」
「来月末だそうですよ、桃井さん」