第2章 第1章
「ちょっと、光ちゃん!!」
「……さつき」
「大ちゃんと別れたって本当なの!?」
さすが、さつき。
情報早いなぁ……
「うん、本当」
「なんで!?ついこないだまで、ラブラブだったじゃない!」
ラブラブって……他に表現の仕方あったでしょ。
「大輝には言ったんだけど……他に、好きな人ができたの」
「1年生から付き合ってたのに!?今になって!?」
「……うん」
「絶対、嘘でしょ!?なんか事情が 「さつき、何してんだ」 」
廊下の方から聞こえてきた声。
「大ちゃん……」
「……チッ。おい、先行くぞ」
ズキンッ……
私の顔を見ると、舌打ちしてその場から去った大輝。