第6章 第5章
「もう1度、よく考えたほうがいい。青峰にとって、君にとって、そしてお腹の子にとって、現状は最善だと言えるのかどうか」
「……俺も赤司の考えに賛成なのだよ」
パタンッ……
そう言って、部屋から出て行った2人。
「……私は、間違ってなんか、ない」
大輝は、バスケが全てだから。
大好きなことを我慢させたくない。
大輝の笑顔を、失いたくないし、失う原因になりたくない。
その為には、離れることが1番だもん。
「……間違ってなんか、ないんだから……」
そうだよね……?
心の中でそう問いかけながら、私はお腹を撫でた。