第6章 第5章
「ーーーーーそれで、話って?」
お茶を出して、彼らの向かい側に座ったと同時に口を開いた。
「改めて、自己紹介をしよう。俺は、赤司征十郎だ」
「緑間真太郎だ。よろしくなのだよ」
「……藤村、光。ーーーーーそれで?」
「お腹の子の、父親についてだ」
私に目線を合わせたまま、言い切った赤司君。
……うん、気づいてるわ。
「先月、緑間から連絡があったんだ。藤村さんが妊娠していて、計算では青峰と別れる前にできていたと思うとね」
うん、バカな大輝ならともかく……
秀徳に通ってた緑間君を誤魔化せるわけがないってわかってた。
「それで、申し訳ないとは思ったんだが調べさせてもらったよ」