第4章 第3章
「ずっと、藤村さんが好きでした!」
「……ありがとう、でも、ごめんなさい」
無事、私が妊娠中であることもばれずに、卒業式が終了した。
さつきに見つけられる前に帰ろうと思ったのに……思わぬ伏兵がいたとは……
「そう、ですよね!聞いてくれてありがとうこざいました!」
タッ……!
そう言い残して走り去っていった、後輩君。
「よし、今度こそ……!」
帰ろう。
実際問題、スカート少しきついし。
早く脱ぎたーーーーー
「ふーじーむーらー」
……あれ?
おかしいな〜、聞こえるはずのない声が聞こえたような気が……
「おーい、聞こえとるやろ?青峰のモト彼女ー」
…………え!?