第3章 第2章
「え、なんで……」
「初孫だもの。嬉しいに決まってるでしょ」
レジへと足を進めながら、話すお母さん。
「だって……」
「初めの頃、キツく言ったのは光の覚悟が見たかったから」
「……え」
「全部自分でやらせるなんて、嘘に決まってるでしょ」
振り返って、私のことを見たお母さん。
……どうしよう、泣きそうだ。
「ありがとう、お母さん」
「どういたしましてー」
そのとき、私は気づかなかった。
「あれは……藤村さん……?」
新生児コーナーで買い物をする私の姿を、“キセキの世代・幻の6人目(シックスマン)” 黒子テツヤに見られていたことをーーーーー