第11章 第10章
「だって、初孫よ!?気になるに決まってるじゃない!」
いや、熱弁されても困るんだけど?
「とにかく!キラキラネームじゃないから安心して」
これで、乗り切る!
「じゃあ、教えてくれてもいいじゃない」
だからどうしてっ……!
「なんでそんなに知りたいの?」
「初孫だから」
即答されちゃったー……
「……わかった」
「ほんと!?それで?」
「ただし、なにも言わないって約束して」
「いいけど?」
ふぅー……
ひとつ、大きく息をはいてから私は言った。
「この子の名前は、 “ 光輝(コウキ)” です」