第2章 第1章
「ただいまぁ」
「おかえりー」
……あれ?
なんで、お母さんの声がする?
時計を見ると18時。
普段なら、まだ家にいないはずなんだけど……
「……なんで?」
「光ー?何してるのー?」
“早くおいで”とでもいうように、リビングから聞こえてくる声。
カチャ……
「早かったんだね」
半信半疑で扉を開けると、エプロンをつけたお母さんの姿があった。
「まぁねー。あ、ちょっとそこに座ってくれる?」
「うん……?」
言われた通り、私は制服姿のまま椅子に腰掛けた。
パタパタ……
何かを持って、私の向かいに腰掛けたお母さん。
「これは、どういうこと?」
そう言いながら、お母さんがテーブルに置いたのはーーーーー