第2章 『Trade 9→2 』菅原
ことを終えてから、二人でベッドに並んで寝転び、色んな話をした。
昔から、とはたくさんのことを話してきたけど、いつまで経っても話したいことは尽きない。
俺は、隣で笑うに言いようのない愛しさを感じながら、
今、さっきの誓いを伝えようと思った。
「、明日、指輪買いに行こう。」
「ほ、ほんとですか!そういえば言ってましたもんね、昔。彼女には絶対指輪してほしいって。」
「うん。でも、が思ってる指輪じゃないよ。」
「え?」
きょとんとするの髪を撫でてから、言う。
「に一生つけてもらう指輪。一緒に選ぼう。」
「……………!」
俺の一言で、また泣き出してしまいそうになるを優しく包み込む。
きっとここからが、俺の描いていた未来の始まりだ。
俺のものという印の輝きが、の薬指に光る日を待ち遠しく思いながら、俺達は初めて一緒に眠りについた。