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【HQ】春が始まる。〜After Story 〜

第1章 『Trade 2→9 』影山




気の済むまで、何度も何度もを愛した。
溢れて来る感情が、体の動きを止めることを許さなかった。



結局、疲れたが意識を手放すまで続けてしまうことになった。



行為のあと、隣で眠るの頬にもう一度だけキスを落としてから俺も瞼を閉じた。



遮光カーテンをひいた窓からはもう、ほんの少しだけれど薄明かりがさしてきている。



暗いトンネルの中を歩いているようだった、この数年の俺の心の内のようだ。



それが、のおかげで光を取り戻す。
ようやく、俺にも朝が来る。



欲しくてたまらなかった体温が、自分にとってのかけがえのない女が手に入った夜が、明けようとしていた。


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