第21章 カークランド家の受難というご褒美 英兄弟
まずはスコット兄さん。
センターわけの赤髪を無造作にセットしていつも眉間にシワが寄っている無愛想な三十路前半のうちの長男、忘れんなよ。
何事も無関心そうにしてるし、いつも怒ってるように見えるけどそうでもないぞ。…嘘、後半は半分事実だった。
身長は俺より2,3cm上で体格は筋肉は程よくあるけどスリムで俺のもろタイプなんだ…どうでもいいとか言ってんじゃねぇハッ倒すぞ。
俺を含めた下の兄弟とは違って口数が少ないのでよく「見た目が怖いだけで温厚」なんて言われる。
…とんでもない()
行動は誰よりも自己中心的で突拍子もない事をいきなり欲求してくる悪魔。(例:10秒で酒買ってこい等)
それに足して予告が無いからいつも冷や汗かくわ。
でもスコ兄さん、人一倍兄弟のこと大事に思ってるってとこは誰にも負けないと思う。 俺らを見てる時、少しだけ目が優しいし。え?幻覚?…そんなはずは無い。
「…」
「(あ、今日は機嫌いいな…兄弟揃ってるからか?)」
「……なんだ」
「アッいえ何でもないデース…」
まあ基本的な人間嫌いだからそんなことないか。
そんな兄さんに一言。
スコッチは高くて用意できません、ご自分でご用意ください。