第31章 私の隣はいつも貴方 日
皆さん、こんにちは。本田菊です。
今日は私の部下…もとい家族を紹介致しまs
…
「本田さぁん、私の事知りたいんですかぁ?」
「あっ、いいえ…私ではなくこれを見ている視聴者様への…」
「んもう照れ屋さんなんだからぁ!いいですよ…私も本田さんに全てを知って欲しいので…さぁ、隅々まで調べてくださってもいいんですよ…」
「待ってくださいなんで脱いでるんですかちょ、カメラ止め、カメラァァ!!」
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彼女の名前は東暦さん。
「東京都」と「大阪府」に値する私達と同じ様な存在。
料理、掃除、裁縫など私の身の回りの事を手伝ってくださり、とても真面目で礼儀正しい女の方です。
世に言う「大和撫子」です。
…まぁ、それは外面のお話なのですが。
彼女にはある欠点が存在します。
それは…
「自他ともに認める正真正銘の本田菊のストーカーであり、ドが5個程付く変態」であることです。
やめてあげてください…その哀れんだ目。
え?私に向けての目、ですか?
何故私なのか理解しかねますが取り敢えず今は彼女の話を進めましょうか。
彼女と私の出会いは今から約1000年以上も前になりますが…、あ、ツッコまないでくださいね。
まあ、その前から彼女にあたる存在の都は出来ていましたが、彼女と出会った年は今から約1000年前でした。
風の噂で東の都に小さな女児がフラフラ歩いているという噂を聞き、確認しに行った所…本当に居たのです。
花や鳥、風や月にも楽しそうに話しかけるその姿に心打たれ、いつの間にか家に上げていました。
あの頃の暦さんは“無垢”で可愛らしかったものです。
それから今までご一緒に過ごして来ましたが、清らかな美しさと同時に何か余計なものも成長していってる気がします。