第27章 うそつき 仏 ※必ず終わらせます!!
「…ねこ?」
茂みの方からガサガサと音を出して出てきたのは生まれて結構な時間が経っているような小汚い黒ブチの野良猫。
俺の顔を見ると威嚇もせず尻尾を揺らしながら「ニャー」と鳴いて寄ってきた。
ああ、正直に言おう…
俺は猫が大好きだ。ていうか基本動物は好きだ。
それでも何故か逆に動物が俺に心を許してくれなくて、ここ数年生き物は触っていなかった。
なので猫が自ら俺の元に来てくれた事が嬉しくて、窓から外に飛び出してチチチッと音を出して呼んでみる。
「おーほらほら…怖くないぞー」
目つき悪いけど
自分で思っときながらちょっと泣きそうになるが堪えた。