• テキストサイズ

青春メモリアル【短編集】

第20章 甘えたさん@孤爪研磨




美心の目が少し潤んでいる。
美味しそうだ。そのまま君に覆いかぶさって、食べたくなるくらい。



「ねえ、冬は寒いからあったまろうか」


おれだけじゃなくて、美心も甘えて。



「好きだよ、美心」



真っ赤な林檎から一粒、温かな涙が零れ落ちた。





愛しくて愛しくて、おれだけのものでいてほしいから。

おれは今日もまた、君に溺れてゆく。






fin


/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp