第1章 出会い
「んー、僕はサッカーで推薦もらった感じですかね。」
私の言葉に戸惑った返事をした。
「でも兄はただ頭いいんで。」
兄に関しては
自分のことのように自信を持って言った。
結仁くんは、勉強出来ないわけでもないらしい。
ただどちらかというと
サッカーのために来たというようだった。
玲音さんは、
私たちと同じ高校の方がいいと
親に言われたらしい。
そして、志望大学と新居も近いため承諾したようだ。
「もしかしたらここに来たくなかったのかもしれないね、」
結仁くんの話を聞いてそう言うと、
「それはないと思う。」
と返された。
「兄は自分を持ってるから嫌なこと、メリットのないことはしないはず。」
そうやっていう結仁くんを見て、
ああ、兄のこと知ってるんだなと思った。
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