第7章 告白コンプリート&キャプチャー
ふて寝をしたくなるほど、憂鬱だ
クラスが先生たちをくっつけようと騒いでるなか、俺は廊下を歩きながら苛立ちを隠せなかった
見れば見るほど、俺は雪乃を知ってしまって
瞬間的に見てしまって
自分の感情を考えて、破棄できずにいる
一回目は岡島で
二回目は前原で
渚くんで
菅谷で
どうして俺が離れて
次に見たときばっか、こうなんだろうか
自分の方が、俺の方が……長く一緒にいるのに
端から見た自分と
自分から見た俺が
どうにも一致しなくて
雪乃は俺を見てる気がしなくて
元々踏み込むのを怖がってたやつが、踏み込むのも難しいものがあるのかもしんないけど……
「……はぁ…………」
どうしてやろうか
そう考えて、前に自分の願望を伝えたときの雪乃を思い出す
あのとき、怯んだあと……逃げようとした
でも呼び止めたら止まった
顔は合わせずに……
そういえば、膝枕のときも顔を反らそうとしたっけ
キスした、次の日も……
雪乃は……俺と顔を会わせるのが苦手…………
「……なわけないか」
そうなら俺はあいつの目の綺麗さを知らない