第1章 Ⅰ
木「え」
木村さんの顔が曇ったような気がする
「それぐらいですかね。」
木「そっか・・・でも、か、彼氏とか落ち込むんじゃない」
「彼氏は出来たことありませんよ」
木「え?じゃあ、ファーストキスが舞台ってこと」
「そうなりますね」
木「いや、じゃないの?」
「特には、世の中の女性みたいにファーストキスはこんなで、とかいうのないんで」
自分で言っておきながら、我ながら冷めていると思った
木「そう・・・」
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「あの、今日はありがとうございました」
木「いーの。後輩の面倒みるのが好きなだけだから」
「では、またお願いしますね」
木「ふふ。何でも来い!」
駅まで送ってもらい別れた