第24章 * お見舞い【諏訪怜治】
万太郎の元気な声と静馬の落ち着いた声がなくなり、2人だけになる。
まだ、体はふらつくらしいが食事は普通にできている。
なのに、今日は普段より甘えている。
貴「怜治?」
怜「菜々海。明日は何もないよね?」
貴「うん、ないよ。」
返事と同時に塞がれる唇。
突然のことすぎて私の頭は働いていない。
1つわかることはあの甘えていたのはこのためということ。
最近怜治に触れられていなかった。
今すぐに触れたい…。
けれど、怜治は病人。
理性と浴が交互に囁く。
考えていると怜治にもう一度唇を塞がれる。
今度はさっきより深くクチヅケを交わす。
必死に闘っていた理性もプツリと切れる。
貴「怜治…。」
怜「菜々海…。おいで。」
怜治の甘い誘い。
私が断れるわけがない。
私は怜治がいるベットへ向かう。
ふわりと怜治の香りが私を包む。
怜治に押し倒される。
甘い甘い時間の始まりだ。