第22章 * 嫉妬【支倉ヒース】
貴「ヒース…。」
ヒ「ちょっと待ってろ。」
優しく体を拭かれる。
火照った体に調度良い冷たさのタオル。
体を拭かれたあと、私はヒースの腕の中で眠る。
彼の瞳には"怒り"という感情は無かった。
かわりに"優しさ"が詰まっていた。
そんな彼の瞳にみつめられながら私は深い眠りについた。
彼は私が眠りにつくのを確認してから眠る。
お互いの体温を感じながら眠りにつく。
目覚めた時に彼の安心したような顔を見れるのは私だけの特権だ。
私はヒースしかみてないんだから、嫉妬しなくていいんだよ。
でも、嫉妬してくれて少し嬉しかったかな…。
もう、ダメだ…。
薄れゆく意識を手放した。
翌日
貴「ヒース!起きなさい。」
ヒ「ふわぁ。なんだよ。」
貴「朝ごはん作ったから食べちゃいな。あと、家出るまで20分ね。」
ヒ「!?なんでもっと、早く起こさねぇんだよ!菜々海!!」
貴「何回も起こしました。…いただきまーす。」
朝弱いんだよね。
さて、今日はヒースと喋るようにするか。
また、嫉妬して焦らされたくないからね。
END