第2章 火神くんとの出会い

―クラスにて―

「ゆー！桜、席後ろだよ！！」
「あたし桜の前！？やった！！ついてるねー☆」
「ねー☆」
「隣のひ…がみくんて…誰だろね？」
さっき会った人がいいなぁ～なんて…
「さっきの人ならいいのにって思ったでしょ☆」
「！！」
さすが桜。今年で親友になって９年目だもんね！
「ゆーかわいいからねぇー！ってかゆーは桜のだもんっ！！」
「もぉー(笑)……あれ？桜の隣の席の子(つまり火神の後ろ)どこ行ったのかな？」
「トイレじゃない？？」
可愛らしい男の子だったから話かけようとしてたのに…

「ボクの事ですか？」
………なんだろう。声がする……。
「目の前ですよ。」
「…………………！？！？！？！？」