第2章 火神くんとの出会い
―中3冬―
「ゆー!!」
私の親友、桜が飛びついてきた。
「桜!?どしたの??」
「ねぇ、高校セイリンでいいの?」
「……誠凛ね。なんで?」
「なんでって……」
桜の言いたいことはわかってる。
『なんでバスケの強いとこに行かないのか』って。
私は元バスケ部で、実力は帝光中学二軍に入れるほどだった。 でも二年の時、足をケガして…
バスケができないことが悔しくて辞めた。
「いいの。あたしは桜と一緒がいい!」
「!! ゆーーー(泣)!絶対一緒にセイリン行こうね!!」
「……誠凛。当たり前じゃん!」
まぁ私と桜は、人並み以上の知力を持ってたから余裕で受かった☆