第8章 いい加減にするのだよ!
「じゃあ俺は伝えたから帰るのだよ」
「あっ…ちょ…待ちなさ…」
「動くな!」
緑間の叫びと同時に、私はその場に倒れこんだ。
「だから動くなと言ったのだよ…天野…お前青峰のことになると右足が震えているのが分からないのか?」
「え!?」
そんなこと知らなかった…
心だけじゃなく、私の体まで恐怖を覚えてるなんて…
ヒョイッ
「きゃっ!何すんのよ!」
「何すんのよだと?見て分からないか?お前をリアカーに乗せているのだよ」
「ゆあちゃんが乗るなら大歓迎だし!」
「たっ…高尾くん!」