【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第8章 3次試験
与えられた1日は疲労を取るのには充分な時間だった。
しかしこの1日の意味を知らない者達はムダな喧嘩をして体力を消耗する。
“ しっかり身体を休めて ”
試験官は確かにそう言ったのだ。
ということは次に待ち受けるのは、過酷な試験で体力を大幅に消費するものだろう。
「皆さんお待たせ致しました。
今から3次試験を開始したいと思います。
説明も兼ねて自己紹介でも、と思いますので表へ出て頂きたいです」
長い髪を結い上げた男が入って来て、そう告げた。
皆なんだかんだ文句を言いながら指示に従う。
「自分は第3次試験官のチノです。
ちなみに職種は幻獣ハンターをしています。
試験内容は狩りです。
ここには様々な生き物がおり、それぞれに点数の書かれたプレートを持っています。
3日後までに10点以上稼ぐこと、それが合格の条件です。
終了時刻はこちらからお知らせしますので、どうぞ時間を気にすることなく楽しんでください。
それでは第3次試験を開始致します!」
チノが高らかに宣言した。